現在地

摩利支天大滝、赤岳西壁左ルンゼ

今年の3月中旬の高気温の影響で、例年に比べてアイスクライミングエリアは登れなくなる時期が早い。標高の低いエリアはダメそうなので、標高の高いエリアを狙って八ヶ岳に入山した。メンバーは、IさんとKさん。初日に摩利支天大滝、2日目に赤岳西壁左ルンゼを登った。
3/17(土)晴れ 美濃戸(8:55)~行者小屋~摩利支天沢分岐(12:22)~下山開始(15:00)~帰幕(15:50)
美濃戸まで車で入ろうとするが、林道の状態が非常に悪かった。乾いているところはボコボコになっており、日陰はテラテラの氷が張っている。美濃戸手前の凍結した急坂で車がスリップして10m程滑ってバック(冷や汗が出た)。突破できそうにないため、チェーンをつけて再出発。何とか突破して美濃戸の駐車場に入れた。初日は摩利支天大滝を目指す。到着するとすでに数パーティー取り付いており、順番待ちをしてから登攀開始。右端が唯一登れそうだったのでそこを狙う。実際に取り付いて見ると下から見上げるよりも被っており難しい。1本登って懸垂で下り、この日は終了。行者小屋のテン場では各自で持ち寄ったお酒を楽しむ。

3/18(日)晴れ 行者小屋発(5:50)~主稜1P目で1h程度順番待)~F1下登攀開始(7:30)~赤岳山頂(11:00)~帰幕(12:10)~行者小屋発(12:55)~美濃戸(14:15)
この日は左ルンゼを狙う。このルートは、融雪が再凍結してできるルートのため、登攀のチャンスがつかみづらい。ダメなら主稜ということで出発する。遠目では白く氷っているように見えた。主稜を1ピッチ登り広いバンドを下るとF1の下にでる。F1はほぼ垂直で氷も薄いが、登れないことも無さそうなので登攀開始。薄い氷にスクリューが決まらず苦労する。下からはF1上部の氷が繋がっているか見えなかったため不安であったが、上部の氷の状態はよかった。F2は左の氷柱と、右の氷雪壁が選べるが、氷柱がほぼつららなので後者を選択。F3?は緩いナメ状の滝を超える。ところどころのコンティニュアスも使いつつゴルジュ帯の滝の下(F4?)に到着。この滝を超えると傾斜が緩み、ゴルジュの中の雪面を登ると山頂のすぐ下に出る。八ヶ岳東面の景色がきれいだ。山頂へは5分ほど。
赤岳西壁左ルンゼはマイナーなルートであるが、条件が良ければ短時間でアルパインアイスが楽しめる良ルートだ。
 
留意点
・この時期の美濃戸林道は、状態が非常に悪い。登れなくなって林道脇に停車している車が多数。
 チェーンは必須。この時期は必ず持っていこう。
・左ルンゼは主稜から取付くよりも下から取付いたほうがいいと思う。
 文三郎道の斜面を下りても取り付けるし、行者小屋から沢筋を登って行っても取り付ける。
・左ルンゼは全体的に残置物がないので、岩用のギアと灌木用にスリング数本はあったほうがよいと思う。